2017年12月21日

生涯安定が見込める薬剤師の仕事に関して

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日本の高齢化は急速に進んでいて、ハードとソフトの両面からサポートを考える必要があります。ハード面が高齢者の入居施設だとすれば、ソフトは働き手の確保ではないでしょうか。中でも深刻なのが、薬学部の不足だと言われています。

全国の大学では薬学部の新設が増えていますが、国家試験の突破率は下がり続けています。実力が備わっていない状態で国家試験を受けるケースもありますし、未来は安泰とは言えない大学もあります。しかし、明るいニュースもたくさんあります。

それは、男性薬剤師の増加ではないでしょうか。かつては女性の割合が高かったのですが、近年は男性の薬剤師が増えています。患者の性別やタイプによってアプローチの方法は違いますし、多様性が生まれるのはプラス材料と言えそうです。気になるのが待遇面ですが、平均収入は年に600〜700万円だと推定されています。都市部と地方によって少しの差はありますが、恵まれている条件と言えるのではないでしょうか。もちろん、定年後も再雇用のチャンスが多いメリットがあります。やはり平均収入が一番高いのは、大手製薬会社で働く場合です。研究員として勤務することになりますが、福利厚生が充実していて退職後も安泰です。新薬の開発に携わることも出来ますし、がんを筆頭とする難病に立ち向かえる仕事です。コツコツと研究を続けることは大変ですが、やりがいと待遇が一致する数少ない仕事であるのは確かです。大学で六年間学ぶことは大変ですが、無事に資格を取得すれば薔薇色の未来が待っています。これからも売り手市場は続くでしょうし、飛び込む価値のある業界です。薬のスペシャリストとして、社会の中心で躍動して下さい。