2017年12月20日

これがその後の進路を左右することに

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薬剤師になるには薬科大学を卒業して国家試験に合格をしなければなりません。その試験を突破できる人はすべてではなくて毎年合格できる人が限られています。その国家試験の合格率は近年はいくらかの要因で変動率が大きくなっています。

まずその薬科大学はかつては4年制であり、このときの合格率は約75パーセント前後で推移していました。しかし平成21と22年は56パーセントと44パーセントになっています。その後の2年間は再度75パーセントを超えますが、平成25年になって試験の傾向が変化し、それのために60パーセント程度まで落ちました。

なお平成29年は71パーセントとなっています。なおこれは全体の数値でこれを詳細に分類すると新卒者は平成29年の場合は平均で85パーセントに対して、6年制の既卒は約半数程度となっています。さらにこれに含まれない旧4年制卒業者や受験資格認定者は約3割程度とさらに低くなっています。これらの詳細なデータは厚生労働省の医薬・生活衛生局で確認をすることができます。その詳細なデータでは出身大学別に受験者数や合格者数が掲載されています。この試験の合格と不合格はその後の運命を大きく左右することになります。というのは新卒の場合は最終年度の6年生のときに就職活動をして卒業前に内定をいただきますが、試験は卒業直前の2月に行われます。そして合格発表が3月終わりごろになります。つまり合格していないのにほとんどの人は内定をいただいている状態となります。この試験で合格していれば内定後の会社などで勤務できますが、不合格だと薬剤師でない身分なので勤務が許されずに内定が破棄されることになります。もちろん試験も1年後に向けてやり直さないとならないし、再度の就職活動は既卒なので合格が証明されて以降になります。